薄毛は母方の遺伝子に原因あり
「ハゲ・薄毛は遺伝する」と噂で聞いたことがある人は多いはず。
この薄毛と遺伝子の関係性は、私にとってとても興味がありました。
なぜなら私の父親は70歳でもまだ髪の毛が黒々しているからです。
もちろん加齢で薄くはなってるけど、やはり髪の毛があると若くみられるもので、みんなから「若い!」と言われます。
その遺伝を受け継いでいる息子の俺もきっとそうなるはず!
でも「ハゲは隔世遺伝で、お父さんはハゲてなくてもおじいちゃんがハゲてると、将来自分もハゲる・・・。」なんて噂も・・・。
いやいやうちの父親のお父さん、つまりおじいちゃんも遺影を見る限りハゲてない!(おじいちゃんは僕が生まれてすぐ亡くなりました。)
きっと僕は薄毛遺伝子なんてないはずだ!そう思い色々調べてみると・・・。
薄毛遺伝子は母方の遺伝子が大きく影響している事がわかりました。
母親のお父さんは・・・
「ハゲてるっ!」
薄毛遺伝子とは?
都市伝説のように子供の頃から語り継がれる「ハゲの遺伝性」は最近の研究によって、本当であることが分かってきています。
薄毛遺伝子は正式名称「デンセイホルモン受容遺伝子」といいます。
これからややこしい話をします。
デンセイホルモン受容遺伝子は遺伝子のX染色体の中にあります。
男の子は父親からY染色体、母親からX染色体を受け継ぐので、お父さんではなくお母さんのデンセイホルモン受容遺伝子を男の子は受け継ぐことになります。
つまりお母さんにデンセイホルモン受容遺伝子があれば、男の子であるあなたにその遺伝子は受け継がれているのです。
(Y染色体にもハゲやすい遺伝子があるという研究結果もあるので100%デンセイホルモン受容遺伝子のせいではない)
つまり母方のおじいちゃんがハゲていれば、自分もデンセイホルモン受容遺伝子をしっかり受け継いだということなのです。
代々受け継がれるホルモン受容遺伝子・・・。ご先祖様の名に恥じぬよう、しっかりハゲたいと思います・・・。
って冗談じゃない!
数世代前まではちょんまげでごまかせたかもしれないけど今はダサいのです。
しかしおじいちゃんがハゲていたから、自分もハゲるという確率は25%程度なので、絶対というわけではないようです。よかった!
まあ、まだまだ謎は多く、解明しきったとは言えないようですがね・・・。
デンセイホルモン受容遺伝子があるとどうなるの?
薄毛にも色々種類があります。
円形脱毛症である10円ハゲとかは性別年齢問わず、精神的なストレスがかかるとなったりしますよね?
医学的には免疫機能の障害が原因と言われています。
しかし薄毛の中でも最も悩んでいる人が多いのはAGAと呼ばれる男性型脱毛症です。
電車の中とか街で見かけるハゲ親父のほとんどはAGAです。
ちなみにAGAは「アガ」とは読みません。「エージーエー」です。
僕は最初「アガ治療」とお医者さんに言って、「え?」と聞き返された恥ずかしい男です。
このAGAは、男性ホルモンが大きな原因と言われています。
そして「デンセイホルモン受容遺伝子」を遺伝で受け継いだ人は、男性ホルモンであるテストステロンを薄毛の原因となるジヒドロテストステロンに変える男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)の感度が強いと言われています。
つまり「たくさんジヒドロテストステロンを生成する体質なのでハゲやすい」という訳です。
これには科学的根拠があり、2005年にフランスにあるボン大学がハゲる人のX染色体にある男性ホルモン受容体や遺伝子に変異が見られるという研究結果を米雑誌アメリカン・ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクス(American Journal of Human Genetics)で発表したのです。
ジヒドロテストステロンを減らすには・・・
「ジヒドロテストステロンの分泌がハゲの原因。ならジヒドロテストステロンを減らしたらいいのか!!」
「ならジヒドロテストステロンの元であるテストステロンを減らしたら、当然ジヒドロテストステロンも減るわけでしょ?」
そう考える方も多いのですが実は逆です!
ハゲって30代以降が多いですよね?
実は男は30歳から男の象徴である男性ホルモンであるテストステロンは減少していくのです。
おっさんになればなるほどに男性ホルモンは減少し、その一方ハゲは増える・・・。
ですからジヒドロテストステロンを減らすためには、男性ホルモンのテストステロンを運動などで増やせばいいのです。
テストステロンは運動や筋トレをすると増加します。
男らしい事をすれば、男性ホルモンが増えるのはなんとなく分かりますよね?
歳がいってても運動している人は身体が引き締まって若々しいし、不養生な人ほど老けててハゲているイメージは確かにあります。
ハゲは遺伝子も関係あるけど全てではない
結局、ハゲには遺伝子が関係している部分があるのは事実です。
しかしそれが全てではありません。
それよりも環境での影響も多いのです。
ですから自分がそんな遺伝を持っていてもあきらめないでください!
でも念のため薄毛遺伝子が自分にもあるのか知りたいですよね?
そんな方は遺伝子を調べる方法もあります。