結局何をしてもハゲる時はハゲる
日本には、自分の髪は薄毛であると自認している人が1250万人います。
これは成人男性の3分の1。思った以上に多いですね。
また、薄毛であると自認している人に対する調査では、こんな結果が出ています。
「外見的に魅力的でない」・・・53.4%
「髪が生えている人に比べ自信がなくなった」・・・40.4%
「仕事で髪が生えている人たちと平等に機会を与えられていない」・・・15.5%
特に日本人は、ハゲると人格まで失われたように感じてしまう人が多いのです。
アデランスの調査によると実際の成人日本人男性の薄毛率は26.78%。
欧米人の薄毛率は日本よりも高く、1位のチェコだと42.79%。
6位のアメリカでも39.04%も薄毛がいるのです。
しかし日本に比べ、薄毛でも堂々としている人が多いです。
なぜなら「ハゲてもカッコいい」人が多いからですよね。
日本人は悲しい事にハゲると一気に男性として見られなくなったり、職場でも「ハゲ」と言われ仕事の機会まで損失したりして、自信を失ってしまうのです。
だからみんな必死に「育毛剤」を買ったり、「育毛シャンプー」を買って、薄毛を食い止めようと必死なのです。
しかし、この度その努力が水の泡になるような、恐ろしい専門家のコメントが話題になっています。
薄毛を研究する大学教授の恐ろしい言葉
数年前にNHKラジオ「抜け毛を科学する」という番組がありました。
その中で、30年間薄毛を研究してきた大阪大学の板見教授がリスナーからの、薄毛に関する質問に答えています。
Q毛穴に詰まった汚れを取るとハゲない?
A本来皮膚の汚れ程度で毛の成長は止まらないから、毛穴をきれいにしてもハゲるときはハゲる。Q生活習慣を改善したらハゲない?
A統計上30年前の生活習慣や食事と今と比較してもハゲの数に変化は無いので、ハゲるときはハゲる。Q海藻を食べると毛が生える?
A単なる色の連想ゲーム。海藻だけでは毛は生えない。Q頭皮が硬かったり薄いとハゲるのでマッサージすると良い?
A50年前の迷信。男性型脱毛症では頭皮が柔らかく血流がよくてもハゲるときはハゲる。Q炭酸で頭を洗うと毛が生える?
A生えない。気持ちがいいだけ。Qノンシリコンシャンプーは頭皮に優しい?
A科学的に否定されているのでどちらでもよい。Q頭が蒸れるとハゲる?
A関係ない。ハゲる人はハゲる。Q体毛が薄いとハゲない?
A関係ない。ハゲる人はハゲる。Q白髪の人はハゲない?
A関係ない。ハゲる人はハゲる。
この一刀両断のご意見に、世の薄毛の人たちは絶句したことでしょう。
顔をほとんど洗わないのに、ニキビもできず肌がきれいな人がいます。
しかし、毎日顔を高い洗顔フォームで洗っているのに、ニキビや肌荒れになりやすい人もいます。
いくらご飯を食べても、太らない人がいます。
またあまりご飯を食べないのに、太っている人がいます。
人にはそれぞれ遺伝子によって決められた体質があります。
確かに生活習慣によって多少の変化はあるでしょう。
しかし、生活習慣は要因のごく一部であり、そこで人と比較するのは無意味なのです。
頭皮の毛穴の詰まりが原因で薄毛になると言っても、毎日高いシャンプーを使って丹念に洗っているのにハゲている人もいれば、全く髪の毛を洗わないのに髪の毛がフサフサな人もいます。
食べ物が原因、喫煙が原因などと色々対策しても、結局ハゲる人はハゲるし、ハゲない人はハゲないのです。
しかし、自分自身を比較すれば、これらの対策は多少の意味があります。
シャンプーを育毛シャンプーに変えたら、髪の毛が生えてきた。
育毛剤をつけたら、育毛サプリを飲んだら、髪の毛が生えてきた。
これらが、事実の人もいるのです。
しかし、根本的な解決にはなりません。
以前の自分より多少マシになった・・・という程度で薄毛の進行が止まるわけではないのです。
しかし先述の板見教授も、薄毛の人たちを鬼のように見捨てた訳ではありません。
実は天使のようにスッと手を差し伸べてくれているのです。
板見教授が伝授する育毛対策
板見教授は、なにも薄毛に悩む1250万人の男性を見捨てたわけではありません。
育毛対策について、以下の方法を試すようにお話しされています。
1.フィナステリド(プロペシア)とミノキシジル(リアップ)を、最低でも半年から1年使う。
2.それでも効果がなければ、自毛植毛をする。費用は100~150万円かかるが一生薄毛にならない。
たったこれだけです。
つまり教授が言いたかったのは、食生活を直そうが、ノンシリコンシャンプーを使おうが、喫煙を止めようが、生活習慣を直そうがハゲる人はハゲる。
もしも薄毛を改善したければ、結局フィナステリドとミノキシジルしかない。それでもダメな人は自毛植毛がおススメ。ということなのです。
薄毛の対策はフィナステリドとミノキシジル
AGA治療という言葉をここ数年でよく見かけるようになりました。
フィナステリドとミノキシジル。この2つのみが男性型脱毛症(AGA)の治療薬と認められています。
つまり「ハゲに効果がある」と正式に医学界で認められているのはこの2つであり、その他成分を配合した育毛剤メーカーがいくら頑張っても、この事実は曲げられないのです。
育毛業界では自分たちの商品を売ろうと、「フィナステリド、ミノキシジルより効果があった!」「90%以上の人が効果を実感」などと謳っている物も多いです。
しかしそれらデータはあくまでそれぞれ自社の行った調査であり、信憑性が高いかどうかはわかりません。
板見教授に聞いたら、きっと「そんな成分を摂ってもハゲる人はハゲる。」と言われてしまうでしょう。
ではなぜ育毛メーカーは、フィナステリドやミノキシジルを配合した商品を作らないのか?と思うかもしれません。
それは、簡単に商品を作れないからです。
フィナステリドとミノキシジルは、「医薬品」として認められています。
つまり病院の薬と一緒です。
薬を扱えるのは製薬会社だけです。
製薬会社として認可を取ろうと思ったら、それはもう大変です。
人体に関わる事ですから、古物商のように書類を提出したら許可が下りるような話ではないのです。
だから、よく見かける一般の育毛剤メーカーは、フィナステリドやミノキシジル以外の、医薬品ではない成分で、育毛に効果があると言われる物を探して商品を作るしかないのです。
各メーカーそれぞれが違う成分を配合したり、個々だけで行った実験データなどを載せているのはそのためです。
これら製薬会社以外のメーカーが販売している育毛剤、育毛サプリなどの商品はあくまで「医薬部外品」なのです。
一般的に市販で手に入る医薬品の発毛剤は「第1類医薬品」として認可されている大正製薬の「リアップ」だけです。
リアップには「ミノキシジル」が1%配合されています。
だから、「日本で初めての発毛剤」と堂々と謳えるのです。