シャンプーしてもらっている女性

巷にはたくさんの種類のシャンプーが売られています。

スーパーやドラッグストアでは数百円~1000円前後で買えるシャンプーが並んでいます。

また、美容室などで売られている数千円するシャンプーもあります。

一体何が違うのでしょうか?

また、育毛シャンプーと呼ばれる物が多数ありますが、ただのシャンプーに育毛剤の成分が入っている物だと思っていませんか?

それぞれのシャンプーがどのように頭皮に影響し、育毛や発毛に関係してくるのかまとめてみたいと思います。

合成界面活性剤シャンプー

合成界面活性剤という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。

 

本来、油は水と混ざりません。

簡単に言うと、それを混ぜてくれるのが界面活性剤です。

そのおかげで油汚れなどを取ってくれるのです。

 

その中でも、合成界面活性剤は石油系の界面活性剤で、洗浄力は強力です。

しかも安価で作ることができるのです。

 

キッチンの食器洗い洗剤やお風呂の洗剤、洗濯用洗剤なども使われます。

 

ドラッグストアーなどで見る一般シャンプーのほとんどは合成界面活性剤を使用しています。

界面活性剤の中でも、肌にとって、ハゲにとって一番危ないのが合成界面活性剤です。

 

安価で、洗浄力も高いことから脂分をキレイに取ってくれるので、洗い心地もスッキリな気がするため、数多くのシャンプーに使用されているのです。

 

安いシャンプーの多くに含まれる合成活性剤の代表にラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、オレフィンスルホン酸ナトリウムなどがあります。

これらは、ただちに人体を及ぼすような毒性や発がん性物質が入っていないので、使っていて人体に悪影響を及ぼすというものではないです。

 

しかし、ハゲにとってはあまり良くないのです。

洗浄力が強く、肌への刺激が強いため、髪や頭皮にダメージを与えます。

 

頭皮のフケ、かゆみ、乾燥、発疹、アトピーなどの原因になる人もいますので、頭皮へのダメージや育毛にとって、良くない事は分かるでしょう。

 

薄毛の人は、少しでも危害が加わる事を避けたいところ。

毎日するシャンプーで、日々少しずつ髪の毛にダメージを与えるなんて、絶対に避けたいのです。

 

また、高い洗浄力から必要な分の脂も取ってしまうため、頭皮が乾いて育毛の環境を壊したり、脂質が足りなくなった頭皮は余計に脂を作ろうとし、1日でもシャンプーしないとベタベタになってしまうような頭皮を作ってしまいます。

これが頭皮にとっていい環境とはとても言えません。

 

ですから、いくら育毛シャンプーが効果ないからといって、普通のシャンプーでいいやという選択は、薄毛に悩む人にとって最悪なのです。

石鹸シャンプー

石鹸シャンプー

石鹸も界面活性剤の一種です。

 

石鹸シャンプーは合成界面活性剤シャンプーに比べると、頭皮にとってまだよいかもしれません。

 

石鹸は10000年の歴史を持つ、人間にとって安全性の高い界面活性剤であると言われています。

 

天然油脂や脂肪酸から作られており、自然由来の成分のため肌に優しく人体に害はないとされています。

 

合成界面活性剤は、川などに流れると環境汚染につながるとされています。

 

しかし、石鹸は天然の動植物油脂が原料ですので、川などに流れても水と炭酸ガスに分解されるため環境に優しいとされています。

 

環境に優しいという事は、人体にとっても優しいのです。

 

また、合成界面活性剤のシャンプーには、さまざまな添加物がつき物ですが、石鹸シャンプーは無添加の物が多いです。

 

ただ、石鹸は弱アルカリ性の物がほとんど。

弱アルカリ性である石鹸だと、弱酸性が良いとされている髪の毛にとってダメージがあるという意見もあります。

 

ただし酸性石鹸の物もありますので、各シャンプーの成分などをしっかり見て選ぶことが大切です。

 

 

また石鹸の洗浄力は高く、こちらも余分に頭皮の皮脂を洗い流してしまい、乾燥させてしまう恐れもあります。

要は洗浄力が高いため、肌に必要なものまで取ってしまう可能性があるのです。

 

また乾燥によりフケが出やすい、髪がきしむなどという人も多いです。

石鹸シャンプーはフケやかゆみが出る

石鹸シャンプーを使ったらフケやかゆみが出るという人がいます。

これは体質によってそうなる人とならない人がいますが、原因はやはり過剰な洗浄力です。

 

必要以上に皮脂が洗浄された頭皮は、乾燥して皮脂がはがれたりします。これが主なフケの原因です。

 

また身体は、頭皮の皮脂が足りない!となりもっと多くの皮脂を作ろうとするため、かゆみが発生する可能性があります。

 

合成界面活性剤シャンプーでなぜそうならないのかと言うと、フケ抑止剤や保湿剤などの化学物質が含まれている場合が多いからで、もっと危険なのは言うまでもありません。

石鹸シャンプーは髪がきしむ

石鹸シャンプーを使うと髪がきしんで、つややかでなくなるという人もいます。

 

これはアルカリ性の成分が髪のキューティクルを開いてしまうことが原因です。

しかし、これも人によってで、逆に使い続けた結果、髪がツヤツヤでキレイになったという人もたくさんいます。

 

今まで使っていた合成界面活性剤シャンプーからの、好転反応としてフケが多くなったり、髪がパサパサになったりするという事です。

 

ひと口に石鹸シャンプーと言っても、各シャンプーによって成分は千差万別です。

無添加の物もあれば、化学物質の含まれるものもあるでしょう。

 

また、良い石鹸シャンプーであれば、最初は好転反応としてフケが出たり、髪がきしんだりするけど、そのうちフケや痒みもなくなり、髪にツヤ、ハリ、コシが出たという人もいます。

 

しかし、ずっと石鹸シャンプーを使い続けても、こうした現象が収まらない人もいます。

これは個人の体質などによって変化するものと思われます。

 

石鹸シャンプーは髪の洗浄に不向きと言う人もいれば、石鹸シャンプーにしてから髪質がよくなったと言う人もいて賛否両論です。

アミノ酸系界面活性剤

アミノ酸系シャンプー

アミノ酸系界面活性剤というのは、1980年代から開発が始まった、わりと新しい界面活性剤です。

アミノ酸は私たちの体を作っているタンパク質の要素でもあります。

 

髪の毛はケラチンというたんぱく質で出来ていますが、そのタンパク質は18種類のアミノ酸から構成されています。

 

そんなアミノ酸を脂肪酸と混ぜて作られているのが、アミノ酸系界面活性剤です。

アミノ酸系界面活性剤を使ったシャンプーを「アミノ酸系シャンプー」と言います。

 

 

アミノ酸系シャンプーは、人体を構成している成分で合成されているため、頭皮にも髪の毛にも優しいのです。

 

さらにアミノ酸は、髪の毛にトリートメント効果を与えてくれます。

 

洗浄力も高くないため、必要な分の皮脂を取ってしまうこともないのです。

 

したがって、乾燥を防ぎフケや頭皮のかゆみ、かぶれなども起きにくく、頭皮へのダメ―ジが少ないのです。

 

またアミノ酸系シャンプーは「弱酸性」です。

人間の体は弱酸性ですので、やはりシャンプーも弱酸性が良いのです。

 

アミノ酸系シャンプーは、人間の体により近い成分のため、頭皮や髪の毛に優しいのです。

 

アミノ酸系シャンプーの代表的な成分はココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaなどです。

アミノ酸系シャンプーは値段が高い

アミノ酸系シャンプーにも欠点があります。

それは値段が高いということです。

500円~1000円で手に入る合成界面活性剤のシャンプーや石鹸シャンプーに比べ、3000円以上する物がほとんどです。

 

なぜ高いのかというと、それだけコストもかかっているためです。

 

合成界面活性剤や石鹸は、作るのが割と簡単です。

しかしアミノ酸系シャンプーは、天然由来の成分で作られています。

そして多くのアミノ酸系シャンプーはそれら天然由来の成分を何種類も配合して作られています。

コストがかかってしまうのは当然です。

 

また、メジャーではないため流通量が少ないのも、値段が高い一因です。

 

ご飯でも車でもバッグでも、いい物は手間やコストがかかり、高くなってしまうのです。

アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱い

洗浄力の高い合成界面活性剤シャンプーや、石鹸シャンプーに比べ、アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱いです。

今まで合成界面活性剤シャンプーや石鹸シャンプーを使っていた人からすると、洗った後もさっぱりせず洗った感じがしないと思ってしまうかもしれません。

 

しかし、これは本当はデメリットではないのです。

 

本来人間の体は、必要な分だけ皮脂を生成したり、毛穴が詰まらないようにコントロールできるように作られています。

それを洗浄力の高いシャンプーで根こそぎ洗い流してしまうため、異常に足りなくなった皮脂を出そうと指令が出され、たくさんの皮脂が出ます。

 

その結果、少し洗わないだけで髪がべたついたり、毛穴が詰まったりしてしまうのです。

 

本来アミノ酸系シャンプーの洗浄力があれば、頭皮の汚れは十分に落とされます。

その方が余分な皮脂が奪われず、頭皮を正常な状態に保てるのです。

 

むしろ、アミノ酸系シャンプーすら本来必要なく、湯シャンで充分汚れが落ちるよう、人間の体は作られているのです。

こんな人はアミノ酸系シャンプーを使いましょう

本来、頭皮や髪の毛を洗うのに湯シャンで充分なのですが、湯シャンではなくアミノ酸系シャンプーを使った方がいい人もいます。

それは、普段ワックスやスプレーなど、整髪料を使用する人

 

整髪料は、なかなかお湯だけでは落ちません。

落とさずそのままにしておくと、頭皮や髪の毛にとって良くないのです。

 

ですからワックスやスプレーなどの整髪料を使っている人は、湯シャンではなくアミノ酸系シャンプーを使った方がいいでしょう。

 

また、脂性の人もアミノ酸系シャンプーの使用をおススメします

体質などの理由により、脂性の人は皮脂が多く出ます。

そうすると湯シャンだけでは皮脂が落ちずに、頭皮や髪の毛に負担をかけてしまう可能性があるのです。

安いアミノ酸系シャンプーに注意

アミノ酸成分配合と書いてあるにもかかわらず、値段が安いシャンプーもあります。

しかし、そんなシャンプーはきちんと成分表を確認しましょう。

 

中にはアミノ酸系の成分も配合されているが、ラウリル硫酸Naなどの合成界面活性剤も使用しているというアミノ酸系シャンプーもあるからです。

極端な話、1滴でも配合されていれば〇〇配合と謳う事が可能です。

 

実際の主な洗浄成分は合成界面活性剤のため、洗いあがりもさっぱりで、しかもアミノ酸系という事で身体にもいいと勘違いしてしまう人もいるのです。

 

アミノ酸系シャンプーと書いてあるからといって安心せず、きちんと成分表を確認する事が大切です。

アミノ酸系シャンプーの防腐剤に注意

せっかく身体にいい成分で作られていても、合成の防腐剤が入っていては頭皮にとってあまり良くありません。

これもそこまでただちに人体に害があるわけではないのですが、ハゲにとって少しでもマイナス要因は減らしたいところです。

 

しかし防腐剤はシャンプーに必要不可欠です。

シャンプーは水が含まれているため腐ってしまいやすく、防腐剤が欠かせません。

水は菌が繁殖しやすいです。

菌やカビが繁殖したシャンプーの方が、頭皮と髪の毛にとって良くないのは当然です。

 

防腐剤にもたくさんの種類があります。

 

パラベン、フェノキシエタノールなどは石油系の合成の防腐剤です。

これらは殺菌力が高いのですが、人体に必要な菌まで殺菌してしまう可能性があります。

 

天然成分を使った防腐剤もあります。

ローズマリーを始めとした植物由来の抽出成分などは、天然成分で頭皮や髪の毛にも優しいです。

 

育毛を目的としたシャンプーでは、こうした天然成分の防腐剤が配合されている方がより効果的です。

天然成分の防腐剤でアレルギーを起こしてしまう人もいる

しかし、天然成分が体質的にダメという人も稀にいるので注意です。

 

天然成分の防腐剤は合成防腐剤に比べ、どうしても防腐力は弱くなります。

そのためエタノールの配合量が増えてしまうのです。

エタノールが肌に合わない人にとっては、かゆみや発疹の原因になってしまう事もあるのです。

 

また、ハーブなどの植物の抽出物にアレルギー反応を起こしてしまう人も稀にいます。

 

アロマオイルは、基本的に直接肌に塗ってはいけないという事をご存知の方も多いでしょう。

いくら天然成分だからといって、植物抽出物を肌に直接塗るのは刺激が強く、肌が荒れてしまう可能性があるのです。

 

それと同じで、いくら植物由来だからといって全員の肌にいいとは言い切れないのです。

 

天然成分の防腐剤にもたくさんの種類があります。

アレルギー体質で心配な方は、一度試してみてそのシャンプーが肌に合うか決めた方がいいでしょう。

育毛シャンプーはアミノ酸系シャンプー

このようにシャンプーにも色々な種類がありますが、薄毛を気にする人は湯シャンをするか、アミノ酸系シャンプーを使用した方がいいでしょう。

育毛シャンプーと呼ばれている物は、基本的にほとんどがアミノ酸系シャンプーです。

だから値段も高いのです。

 

しかし、中には原価を抑えるためや、洗い上がりのさっぱり感を出すために、合成界面活性剤も配合している育毛シャンプーもあるので注意です。

 

やはり自分の目で成分表や口コミ、評判などを確認し、安全性を確かめるべきなのです。

 

髪や頭皮に最高のシャンプー