ハゲを気にする男性

プロペシアを使い続けると効かなくなる?

プロペシアの成分であるフィナステリドは、AGA治療において欠かすことのできない成分です。

 

日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインにおいても数少ないAランクを取っており、ハゲ治療の救世主でもあります。

 

しかし、そんなプロペシアを使い続けると「薬剤耐性」がついてしまい、効果がなくなってくるのではないかという噂があります。

 

果たして本当にプロペシアを使い続けるとハゲが戻ってしまうのでしょうか?

薬剤耐性(AMR)とは

薬剤耐性とは、病原菌(細菌やウイルスなど)による感染症を治療するための抗菌薬(抗生物質など)が、だんだんと効かなくなってしまう事をいいます。

 

例えばインフルエンザなどは、毎年ワクチンを打って対策しなければいけませんよね?

 

それは、インフルエンザのウイルスがその年の薬剤に対して抵抗力を持ち、さらに翌年パワーアップするためです。

 

インフルエンザは常に進化して、今までの薬が効かなくなってしまうため、人々は常に新しいワクチンや抗菌薬を開発しなければならないのです。

 

それと同じように、特定の薬を飲み続けていても、その病原菌が薬に対して抵抗力を持ってしまい、薬が効かなくなる事があります。

 

それが薬剤耐性です。

プロペシアに薬剤耐性はあるのか?

AGA(男性型脱毛症)は細菌やウイルスによる病気ではないため、薬剤耐性ができる可能性は少ないと考えられています。

 

実際、プロペシアの販売会社であるメルク社では、5年以上の臨床実験を行い続けていますが、薬剤耐性の報告や研究データは公式発表されていません

 

むしろプロペシアの使用期間5年が経過した時点で、AGAに対する効果の継続率が90%という報告があります。

 

つまりプロペシアの耐性はほとんどないというのが通説なのです。

 

プロペシアがAGA治療薬として販売されたのが1997年ですから、そもそも歴史は浅いので、20年、30年後の耐性はどうなるかはわかりません。

 

しかし一般的に見て、5年間に渡り耐性が見られない薬剤が、10年後、20年後に耐性がつくとは考えにくいのです。

プロペシアが効かなくなったという人

抜け毛

それでも「プロペシアが効かなくなってきた」「またハゲが進行し始めた」という方がいるのは事実です。

 

しかし、プロペシアを服用し続けているにもかかわらず薄毛が進行してしまったというのは、プロペシアの成分であるフィナステリドの効果がなくなったというよりも、他の原因が考えられます。

ミノキシジルを摂取していない

ミノキシジルタブレット

フィナステリドは男性ホルモンであるテストステロンを「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変化させる5αリダクターゼを阻害する薬です。

詳しくは→フィナステリドとデュタステリドの効果の違い

 

どちらかというと、今ある髪の毛を抜けないように守ってくれるのがフィナステリドです。

 

しかし阻害は出来ても、髪を新しく発毛する効果はありません。

 

発毛効果があるのは、もうひとつの日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインAランク成分「ミノキシジル」です。

 

このミノキシジルとフィナステリドを併用するのが一番効果的なハゲ治療なのです。

 

ですので、プロペシアだけ飲んでいてハゲが進行してしまった方は、ミノキシジルも併用するのが効果的です。

活性酸素の増加

活性酸素は老化や病気の原因の90%をしめると言われる物質です。

 

活性酸素が体内に増加する事で身体は酸化します。

 

リンゴが参加して茶色くなり腐っていくように、鉄が酸化して錆びていくように、身体も老化していくのです。

 

当然頭皮や髪の毛の環境にも大きく影響します。

 

活性酸素は加齢によって増加するだけでなく、喫煙、飲酒、ストレス、紫外線、大気汚染、過度な運動、食品添加物などによって、活性酸素を取り続けると、ハゲの進行が早まってしまう可能性があります。

 

そうなってしまうと、いくらフィナステリドを服用していても、徐々に薄毛は進行してしまう可能性はあります。

 

出来る限り活性酸素を摂らないように心がけましょう。

ザカーロに変える

ザカーロ

ザカーロという薬はプロペシアと作用が似ており、プロペシアよりも効果があるのではないかという事で注目されました。

 

ザカーロの成分はデュタステリドです。

 

デュタステリドはフィナステリドと同じく、5αリダクターゼの働きを抑制する効果がありますが、フィナステリドよりもAGA治療に効果があると言われています。

 

なぜならフィナステリドは5αリダクターゼのⅡ型を阻害するのですが、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害するのです。

 

ですのでプロペシアを始めとするフィナステリドを含む薬で効果がなくなってきたと感じたら、デュタステリドのザカーロに変えてみても良いでしょう。

詳しくは→フィナステリドとデュタステリドの効果の違い

まとめ

プロペシアを始めとするフィナステリドの薬に耐性ができる可能性は、どうやら少なそうです。

 

しかし、人によって効き目が薄くなったり、加齢に伴い薄毛が進行してしまう可能性は否めません。

 

そのためには生活習慣を見直して、少しでも頭皮や髪の毛にダメージを与えないように気をつけなければなりません。

 

またミノキシジルの併用やザカーロへの変更を試みてください。

 

AGAは病気です。髪の毛を死守するためには、きちんとした対策をしなければならないのです!

 

根本的なハゲの治療はこれしかありません!

根本的にハゲを治す方法