イギリスのメディア「Daily Record」やニューズウィーク米国版などの海外メディアで、目を疑うような記事が物議を醸しています。
それは「マクドナルドのポテトを食べるとハゲが治る!?」というものです。
しかもその発端となる実験をしたのは日本の国立大学による日本人チームなのです。
その記事を目にした私は、髪の発毛に良くないと思っていて控えていたマクドナルドに行き、バリューセットのポテトをLに変更しただけでなく、追加で単品のポテトLを注文し、ポテトをむさぼりました。
元々マクドナルドが大好きで、高校生の頃はほぼ毎日マクドナルドに通っていました。
もしかするとそういったジャンクに偏った食生活が、後のハゲの要因の一つになったのかもしれませんが・・・。
久々のマクドナルドでのドカ食いの結果、夜に胃もたれをし、気持ち悪くなりましたがハゲに効くなら辛抱しないとと思いながら、改めて記事を見直しました。
マクドナルドのポテトはハゲを治すのか?
そもそもマクドナルドというとジャンクフードのイメージが強く、むしろハゲを促進させるようなイメージがあります。
特にマクドナルドのポテトは、使用しているショートニングや添加物により、何年経ってもポテトが腐らないなどということから体にとっても最悪だというような都市伝説もあります。
ですので私も、ハゲとマクドナルドどっちをとるのかという究極の選択をした結果、大好きなマクドナルドに行くのをほどほどにするという、断腸の思いで決断した過去があります。
だってハンバーガーっておいしいじゃないですか!?
しかも牛肉には多くの亜鉛が含まれているんですよ!→ハゲに亜鉛は重要だが副作用で吐き気がする
ですがジャンクフードということで、明確な理由もなく我慢していたのです。
なのにマクドナルドのポテトがハゲを治す救世主になるなんて、ハゲにとって、特にマクドナルド好きなハゲにとっては朗報ですね。
しかし残念ながら真実は違ったようです・・・。
実際に研究したのは横浜国立大学の理工学部化学・生命系学科の福田淳二教授率いる研究チーム。
このチームが国際的な研究誌「バイオマテリアル」に発表した論文によると「ジメチルポリシロキサン」という成分が、マウスの実験結果で毛包の発達を促す「毛包原基」を大量に作成することに成功したとしています。
このジメチルポリシロキサンという成分は、ポテトなどを揚げる際に、油の飛び跳ねや泡立ちを防ぐ消泡剤として食用油に使われるシリコンの一種だったのです。
それを一部メディアが面白がって、マクドナルドのポテトが毛髪再生につながるとこじつけたわけです。
実際はマクドナルドのポテトを食べてもハゲに効かない
この「ジメチルポリシロキサン」は毛包原基の培養に効果があったというのは事実ですが、食べて摂取したからと言って効果があるという訳ではないようです。
研究者の福田教授も「ジメチルポリシロキサンを摂取したからといって、直接発毛に関係するわけではありません」と言っています。
しかもアメリカやカナダのマクドナルドではジメチルポリシロキサンが使用されているものの、日本のマクドナルドでは「ジメチルポリシロキサンは使用していない」そうで、ますます日本でマクドナルドのポテトを食べてもハゲになんの効果もないことが分かりました。
ジメチルポリシロキサンが発毛再生に効果がある事は確か
しかしこのジメチルポリシロキサンという成分が毛髪再生に効果があったことは確かなようです。
福田教授の実験では、ジメチルポリシロキサンの培養器を作って移植したところ、毛包の発達を促す「毛包原基」が大量作製されたというのです。
これをマウスの背中に移植したところ、有効な毛包となって毛穴を作り、黒い毛が発毛されることが確認されました。
マウスの背中から黒い髪の毛が生えているのがわかります。
福田教授は人の細胞でも同じ結果になるように5年ほどかけて実験していき、10年後には男性ホルモン型脱毛症といった脱毛の治療に役立てば・・・と言っています。
将来的に毛髪再生医療には希望の星となることは間違いなさそうです。
しかし私の胃もたれは次の日まで続きました・・・。