ストレスがハゲを促進させてしまうというのは確かだと思います。

私も仕事が忙しく、自営でお金が毎月足りない借金地獄で、毎日24時間365日イライラ・モヤモヤしている時期にハゲは一気に襲いかかってきたため、身を持って体感したのです。

 

しかし医学的にはストレスとハゲはそんなに関係ないと言われているのも事実です。

よくストレスで10円ハゲと呼ばれる円形脱毛症になるという話は聞きますが、男性型脱毛症(AGA)との直接的な因果関係はないのです。(円形脱毛症でさえ、ストレスが直接の原因かどうかは解明できていません)

 

ハゲは結局体質や遺伝に関わっている部分も多く、(詳しくは→ハゲと遺伝の関係はあるのか?

いくらストレスを抱えていてもハゲない人はハゲないし、ハゲる人はハゲるのです。

 

しかしハゲる人にとっては、ストレスは抜け毛を促進させてその後生えないと言う、負のスパイラルに陥ってしまう原因になりかねないので、少しでもマイナス要因は取り除きたいところ・・・。

 

ハゲとストレスに因果関係がないというのは医学的に実証が難しいだけで、実は多くの人がストレスだらけの時期にハゲているのも事実なのです。

ではなぜストレスが溜まるとハゲるのか?私の経験を元にその原因を探ります。

1.飲酒量の増加と睡眠不足

毎日イライラした結果、お酒の量が増えました。

 

寝ようと思っても眠れないからです。

毎日大量の焼酎ロックを飲み、なんとか眠りに就く日々でした。

当然朝起きるのが辛く、身体が重い状態で仕事をしていました。

 

飲酒量が増えるという事は当然肝臓に負担をかけます。

身体は眠っていても、肝臓はアルコールを分解するためにフル稼働しなければなりません。

その際、育毛にとって重要な「亜鉛」を大量に消費します。

亜鉛は髪の毛をタンパク質から構成する際に必要な、重要な栄養素。

ただでさえ現代人に不足していると言われる亜鉛が消費されてしまっては、育毛に大きな影響を及ぼします。

 

またアルコールを分解する際、有害な毒素「アセトアルデヒト」という物質が発生します。

このアセトアルデヒトは、最終的に肝臓が分解し、酢酸へと変わるのですが、飲酒量が多く、アルコールの分解が追いつかないと、この有害物質「アセトアルデヒト」が体内に残ってしまうのです。

 

この物質は睡眠にも大きく影響し、睡眠の質を下げるため、寝ても体はすっきりせず、回復しないのです。

寝ているつもりでも眠りは浅く、その結果成長ホルモンの分泌も抑えられます。

成長ホルモンも髪の成長に大きく影響しています。

 

また、この残ったアセトアルデヒトは、ハゲの一番の原因と言われている「ジヒドロテストステロン(DHT)」を増加させることが分かっています!

 

飲み過ぎは本当にヤバいのです。

2.自律神経やホルモンバランスの乱れ

ストレスで悩む男

自律神経という言葉を聞いたことはあると思います。

自律神経には交感神経副交感神経があり、起きている時は交感神経が優位になり、眠る時は副交感神経が優位になると言われています。

 

交感神経は、血管を収縮させ、瞳孔が開き、心拍数が増え、発汗作用をもたらし、行動的になります。

副交感神経は逆で、血管を拡張子、瞳孔が閉じ、心拍数は減り、リラックスモードに入ります。

 

これらの作用が交互に働くことにより、人間は活動したり、ゆっくりリラックスしたりできるのです。

 

しかし一日中ストレスを抱えていると、常に交感神経が優位の状態、つまり戦闘モードに入ったままになります。

その結果常に強い緊張状態が続き、血管が収縮するため血流が悪化し、頭皮まで栄養が行き渡らなくなります。

頭皮の血行不良は抜け毛の原因にもなります。

 

血流の問題だけではなく、こんな状態ではなかなか夜も寝つけず、精神的にも参ってしまい、結果として体に支障が出るのは当然と言ってもおかしくないと思います。

医学的にハゲとストレスの因果関係は証明されていませんが、いつか証明される日が来て欲しいと思っています。

 

またストレスによってホルモンバランスも乱れます。

乱れと言うのは、具体的にいうと男性ホルモンの「テストステロン」が減少するのです。

性欲が強いとハゲる?薄毛の原因は男性ホルモン?でも書きましたが、男性ホルモンが減少したからハゲが治るかと言うと、そうではないのがややこしいところ・・・。

 

逆に男性ホルモンが減る事で、より「5αリダクターゼ」との結合が強まって、「ジヒドロテストステロン(DHT)」が増えてしまうのではと言われているのです。

やはり自律神経やホルモンバランスの乱れというのは、ハゲの進行に多少なりとも関わりがあると思います。

まとめ

ストレスが薄毛に関係あると言っても、飲酒をしない人にとってはあまり関係なかったかもしれませんね。

でもストレスが溜まっている状態ですと、人は普段以上に喫煙量が増えたり、甘いお菓子など糖分や炭水化物の摂取が増えたり、悪影響を及ぼす行為に走りがちです。

喫煙とハゲの関係はこちらの記事をご覧ください→iQOS(アイコス)喫煙でもハゲた。ニコチンは薄毛の原因

ストレスが直接的にハゲに関係しなくても、間接的な要因は様々あると思います。

やはりストレスを溜めないような生活を送る事が、髪の毛のためにも身体全体のためにもいい事は言うまでもありませんね。